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南アフリカ原産のベニジュウム |
今回は医者が推定した病名による手術の結果、その推定された病気ではなかったことが判明したというお話です。
大きな大腸ポリープがあると診断されてから諸般の事情で約7年間も切除せず放っておいたのですが、大きくなり過ぎると内視鏡での切除は出来なくなり、開腹しなければならないと脅されたこともあり、大腸・肛門科で有名な病院に行って内視鏡の検査及び可能でああればポリープ切除という医療を受けました。
その結果、ポリープが大きいというよりも場所が悪い(虫垂の入り口を塞ぐようにできている)ということで内視鏡での切除よりは安全に切除できる腹腔鏡による手術の方が良いということになり、腹腔鏡手術医に回されたのです。
内視鏡でポリープをチェックしくれた医師は、悪性の癌が出来ているようには見えないと言ってはいたのですが、その手術医はポリープの画像を見ながら、これだけ大きくなると内部に癌が発生している可能性が高いので進行性大腸癌を前提とした手術を行うと説明するのです。
この時点では内視鏡でポリープの3か所から採取した検体の検査結果は出ていませんでしたが、その検査結果に拘わらず進行性大腸癌を前提とした手術を行うことを手術医は決めてしまっていて、入院日と手術予定日が流れ作業のように決まってゆきました。
大腸癌が転移しやすい部位は肝臓と肺臓なんだそうです。
レントゲンから始まり、血液検査(40項目)、CT、エコー、MRI検査を2週間かけて行い、あらゆる臓器をチェックしましたが、癌の転移は何処にも見つかりませんでした…医師の言葉では転移はないということでした。
しかし、それでも手術医はポリープの内部に癌がある可能性が大なので、予定通り進行性大腸癌を前提とした手術を行い、ポリープだけではなく大腸・小腸を余分に切除し、リンパ節の一部も切除するとの説明です。それでも、回復すれば日常生活になんら問題はないと手術医は言います…必要な臓器をたとえ部分的であっても切除してしまって問題ないということはないだろうとは思ったのですが…
医師と対立すること自体が難しいのですが…
ポリープだけを切除した後でポリープの内部に癌が見つかった場合に再手術を行うことを考えますと…う~ん、それは無理かもと思ってしまいました。つまり、手術医が言うように、初めから癌を前提とした手術の方が、結果はどうあれ、身体上の極端な負担は避けられると考えた次第です。
そして、予定通りの進行性大腸癌の手術を行い、痛みと閉塞感に悩まされつつも、翌日からは癒着を避けるために歩き始めました…この院内散歩は癒着回避のために入院中は毎日続け、回復は順調に進みました。
4日目には脊椎に沿って入っていた鎮痛剤用のチューブとその鎮痛剤の副作用で起こる排尿不能を避けるための導尿カテーテルが取り除かれ、身体的に楽になりました。
入院は2週間と言われていましたが、回復が順調のため術後10日間で退院の運びとなりました。
さて、退院10日後に外来で手術医に順調な回復状態を確認してもらい、同時に、切除したポリープの検査結果報告がありました。
癌は発生していなかったのです。
私は、その結果を不幸中の幸いと受け止めるようにしております。
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