クリスマスに向けた雪ダルマのイルミネーション |
今回は特に単純なお話で恐縮です…
武器商人の話ですから気が進まなかったのですが、ニコラス・ケイジが主演する実話をベースにしたストーリーとのことなので詰まらないということはないだろうと思い、映画「ロード・オブ・ウォー」(原題:Lord of War)を観てみました。
それで…まあ、面白くないということはなかったですね。
ソ連崩壊の混乱の時代にウクライナなどからアフリカなどの紛争国/地域に大量の武器が密輸されたのですが、そのような状況下で、ニコラス・ケイジ演じる主役の武器商人が活躍するお話です。
それに、インターポール(国際刑事警察機構)職員役のイーサン・ホークが武器商人のニコラス・ケイジを追い詰めてゆくというスリルが加味されています。
この映画が明確にしたいことは、インターポールのイーサン・ホークが証拠を確保して武器商人のニコラス・ケイジを遂に追い詰め、もう逃げられないぞ、お前は一生刑務所暮らしだと迫る場面で明らかになります…まあ、あまり国際政治に関心のない方は、ちょっと、驚くかもしれませんね。
しかし、この映画が記憶に残るかもと私が思った場面は、そんなクライマックスではなく、主人公が良心の呵責に打ちひしがれている時に、ほんのちょっとだけ現れる映像です。
左側に打ちひしがれているのが主人公のニコラス・ケイジです |
肘から下を失った女の子が主人公のニコラス・ケイジに 「手は、また生える?」とあどけなく聞いている場面 |
たかが映画なれど…この場面で私は胸がつまってしまいましたね。
特に、小さな女の子が無邪気に聞いている様が、どうしようもなく胸に迫ってきました。
大事に育てられている主人公の小さな息子の対極に見る方もおられるでしょうね。
このように身体の一部を失っても、将来は、生えてくるかのごとく医学的に修復できるようになるのかもしれませんが、かと言って、だから戦争で体が損傷しても心配ありませんよとは言えないでしょう。
【ご参考】
武器輸出上位5カ国(アムネスティ日本の資料)
国別輸出先(調査期間は2014〜2018年。括弧内の数字は総輸出量に占める輸出先の割合)
- 米国⇒ サウジアラビア(22%)、オーストラリア(7.7%)、アラブ首長国連邦(6.7%)
- ロシア⇒ インド(27%)、中国(14%)、アルジェリア(14%)
- フランス⇒ エジプト(28%)、インド(9.8%)、サウジアラビア(7.4%)
- ドイツ⇒ 韓国(19%)、ギリシャ(10%)、イスラエル(8.3%)
- 中国⇒ パキスタン(37%)、バングラデシュ(16%)、アルジェリア(11%)
武器貿易総額は、2017年で少なくとも950億ドル(約10兆円)で、軍需関連企業の上位100社で3,982憶ドル(約42兆円)の売上を記録しているとのことですので、およそ30%程度が輸出されていると推定されます。
因みに、大きな輸入国は、サウジアラビアとインドですね。
私が個人的にアレッと思ったことは、ドイツが大きな武器輸出国になっていることです。
日本の立場とは異なるのですね。
PS.
これも似たようなものですね。
★拷問用の道具の商売
PS.【ご参考までに】
サウジアラビアとインドの総人口(2023年時点)は次の通りです:
サウジアラビア: 37百万人弱
インド: 14億3千万人弱(中国を抜いて世界最大)
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