新型コロナウイルス対策の欺瞞

2/26/2020

健康 社会問題 政治

ユキヤナギの細枝に大きく膨らむ水滴
ユキヤナギの細枝に大きく膨らむ水滴

危機対策の順序が逆

そう仰っていた方々もおられますように、伝染病のような急激に被害が拡大する可能性を秘めた危機に対する基本的な対策は、そのような可能性をもつ危機が確認できた時点で政府が非常事態宣言を行い、最も厳しい管理体制を敷き、実態の把握と分析が深まり、解決策が見えてくる過程で、必要に応じて規制を緩和してゆくというのが最良の策なのでしょうね…まあ、言われてみますと、誰でもそう考えそうなことではありますが…

最も厳しい管理体制⇒緩和⇒緩和⇒……⇒平常

分かっていても何故できない?

しかし、それが分かっていても出来ないという現実があります。
非常事態宣言は戒厳令(国の立法・司法・行政の一部又は全部を軍に移管させる)を彷彿させるからなのかもしれませんね…非常事態宣言と戒厳令は全く異なるものなんですが…

 人権問題

危機の実態が明確ではない段階で最も厳重な管理体制を敷くことは、不当に人権が蔑ろにされてしまう懸念が言われます。

でも、これは逆でしょうね。
危機の実態が明確になるまで厳重な管理をしないがために被害が甚大となるなら、基本的人権の一つである「生存権」(憲法第25条)が侵害されることになります。
【ご参考】 「表現の自由」を「公共の福祉」で制限できるのか

 過剰管理の被害は一時的なもの

しかも、過剰な管理のために被る可能性のある被害は一時的なものであり、取り返しの出来ることが一般的なのではないでしょうか。
他方、不充分な危機管理体制からもたらされる被害は、甚大になる可能性が高く、人命に係わり、やり直しが出来ないことが一般的です。

地域的な拡大の可能性が高い危機の管理は

このように考えますと、地域的な拡大の可能性が高い危機の管理は、最もレベルの高い危機管理体制から開始することに妥当性がありそうですね。

政府のギブアップ宣言

今回の新型コロナウイルス問題に関して、数日前に、日本政府はギブアップ宣言のような発表を致しました。
それは、37.5℃以上の発熱があっても、症状が軽いなら、直ぐに病院へゆくのではなく、自宅で数日間様子をみて下さいという要請です…家族がいれば、家族に感染し、感染した家族に症状がでなければ、彼らは出歩きます…買物だって必要でしょう…それでも仕方がないという宣言です。
また、検査件数も積極的に増やそうとはしていません。

何故、政府はギブアップ宣言のような要請を発表したんでしょうね…

 政府が恐れること

政府が恐れていることは、多くの国民がパニック状態に陥る…集団ヒステリー化することです。
そうなる可能性がある程に、政府は夥しい数に上る感染者数(ある学者が言うには1万人以上)を推計しているのだろうと思われます。

 隔離収容する場所が確保できない

問題は、そのような多くの感染者を発見しても隔離収容する場所が確保できないということなのでしょう。
多数の感染者を発見しても、その人たちを隔離出来ないということになると、国民がパニック状態になり、国民の社会生活が大混乱に陥ることが考えられます。
そうなりますと、オリンピックどころの騒ぎではなくなります。

政府の最善策

 背 景

そのような危機を回避するために、政府が考えたことは、感染者の発見活動を停滞させ、感染者数の実態は国民に伏せることだと思います。
推計される感染者数からしますと、感染力は強くとも死亡率は0.05%未満になると政府は判断している可能性があります。
つまり、大多数の感染者たちは、風邪のような症状で治まってしまう可能性が高いということになります。
更に、政府は感染者数のピークは4月で、その後は急速に萎んでゆくと推測しているのでしょう。

 国民のパニック状態を回避する

以上のことを勘案し、4月までは感染者数が増えることを黙認し、その実態を国民に対して隠しておくことが、国民がパニックに陥ることを回避するための最善策だと政府は判断したのだと思われます。

何故、政府は対策の順序を逆にしたのか

何故そうなってしまったのか…それは、対策が逆の進め方だったからと言えます…初めから非常事態宣言をしたとしても、防ぎきれなかったのかもしれませんが、それでも、国民は納得したと思います。
勿論、習近平国家主席の4月訪日予定の懸案事項もあり、中国政府を忖度する/刺激しすぎないという思惑もあったことでしょう。
また、余裕をかまして、先進国としての寛容性を示したかったのかもしれません。

今後はどうなる?

それでは今後どうなってゆくのか…まあ、よくは分かりません(^-^;
個人的な対策としては、感染しても不思議はないと思われる活動を自粛して自己防衛するしか方法がありませんが、それとても、かなり手前に限界がありますでしょうね(-_-;)
ですから、開き直って、万が一、感染し発熱が続くなら、その時に病院へ行くということにするしかありませんね。

 中国に対する期待

新型コロナウイルスに対する特効薬やワクチンはありませんが、面白いことに、その開発を先進国が中国に期待しているそうですね。
よく言われてきたことは、先進国なら臨床実験に移る前に十分な(?)安全性試験を他の動物などを使って行うのですが、中国では、その安全性試験のプロセスが短く、直ぐに臨床実験に移行する傾向があり、良くも悪くも、結果を出す速度が速い面があるため、中国は他の国の学者/研究者たちにとって大変貴重なデータを提供してくれることになるということです…但し、私は、その実態を分かっているわけではありません。

 どんな伝染病でも終息する

歴史上どんなに酷い伝染病でも終息していますので、新型コロナウイルスも、いずれ収まってきますでしょう。
4月がピークということであれば、オリンピックの開催は可能かもしれませんが、現段階では微妙な状況ではないでしょうか。

備考:
上記は、私個人の推定ですが、100%正しいと申し上げるつもりはありません。
何故なら、私が見落としている部分があるやもしれないからです。

仄かなピンク色に染まる梅の花
仄かなピンク色に染まる梅の花

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