各国が期待する巨大市場の先行き

8/02/2019

ビジネス 国際政治 中国

メキシコ原産の紫色のヒャクニチソウ
メキシコ原産のヒャクニチソウ
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中国の人口は、おおよそ14億人…ドイツの15.5倍、日本の11倍、ロシアの9.7倍、米国の4.3倍の大きさです。 中国市場は、世界の国々が大きな譲歩をしてまでも縋りつきたくなる巨大さです。

中国の主だった都市を見てますと、どこにそれだけの金があるんだと思ってしまう程に、欧米の高価な文明が氾濫しています。

高級調度品を展示しているショールームも多いです。
値段が高すぎるとさえ思わされる日本製の商品も氾濫しています。

街を歩いていて普通に目にしますのは、日本では数少ない高級車です。
ドイツ、米国、フランス、イギリス、イタリー、日本(レクサスなど)などの高級車で溢れかえっています。
中国人たちに、日本でいう高級車は中国では一般車だね、と私が冗談を言う程です。

海外の多くの販売業者たちは、自分たちの市場としてこのまま続いて行くだろうと、漠然と思っていることでしょう。

しかし、10年後、あるいは、それ以前に、彼らは、様変わりする中国市場を目の前にして愕然とする可能性は低くはなさそうです。

線を描いたボールペン

中国には、ボールペンの製造会社が3000以上もあると言われ、世界市場の80%も占める製造大国です。
ところが、高精度が要求されるペン先(チップ)を造る技術がなく、長年、日本、ドイツ、スイスから輸入していたのです。
それが、5年間の集中的な研究開発の結果、数年前に中国製のペン先(チップ)を造ることに成功したのです…李克強首相が研究開発の後押しをしたと言われています。

国内資本に重点を移す中国政府の指導が2011年から合弁会社などに影響が現れ始めました…米国フォード+マツダ+中国の合弁会社の事情を聞かされたことがあります。
その政策が変わっているとは思われません…国家主席の国営企業に注力する方針が決定された以上、その政策は続いていることでしょう。

スマホの業界でも、中国メーカーのシェアがドンドン伸びてきています…中級レベルのスマホなら、中国製品の方が優れているように思います…中国人達の、自国製品に対する目も違った来ているように感じます。

そのような現象は、遠からず、日常で見掛ける高級品にも現れてくるでしょう。

中国製の電動バス
中国製の電動バスのニューモデル
話題性の高い自動車に関しましては、中国メーカーのシェアが上がらない原因は、信頼性の低さです。
その一つが、心臓部であるエンジンの問題なのでしょうが、それとても、EV化によって一気に解決される可能性が出てきました。

中国製の電動バスの後部からの写真
中国製の電動バスのニューモデルの後部
ちょっと厄介な中国人の「見栄」の問題もありますが、それとても、共産党の指導による国民の意識構造の改善(?)と高級車に課す税金を上げることによって解決されるでしょう。

中国自動車メーカーの躍進により大きな影響を受けるのは、一般車の販売が多い、日本メーカー、韓国メーカーとドイツのVWになると思われます。
このまま行きますと、特に、VWが受けるインパクトが大きすぎます…よって、中国とドイツは事前協議をしている筈ですね…中国は、米国対策にドイツを利用しようとしていると思います。

近い将来、皆さん、どうもご苦労様でした、これからは私達だけで賄ってゆきます、と海外のメーカーが告げられて、唖然とする瞬間がきそうですよね。


【ご参考】現実を素直に受け入れないと先に進めない

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