「少女」があって「少男」はない……歴史的背景に潜む「性差別」

2/10/2026

意見 歴史・文化

男の子と女の子が手を取り合って明るい未来を夢見るイメージ

「大辞林」でも調べたのですが、日本語には、もちろん「少女」がありますが、「少男」は確かにありません。何故?と誰しもが疑問に思います。

日本語の漢字は中国から学び導入しましたので、中国語にも「少男」はないのではと考え……上海に住む中国人の友人に質してみました。
彼女は親切にも「現代漢語辞典」で確認して教えてくれた内容は次の通りです。

なんと、中国語には「少男」があり、男の子(おおよそ13歳~18歳の範囲)を意味します。一般的には文語(書き言葉)で使われますが、口語でも決まり文句のような使われ方をします……「少男少女」(日本語での「少年少女」)=青春期の男女(ニュースでよく使われる)、「少男心事」(青春期の男の子の純情な思い)、「純情少男」(単純な男の子)、「陽光少男」(明るい男の子)などで、最後の二つはネットなどでもよく使われる日常語です。
ついでに、「少年」は10歳~16歳ぐらいの男女両方に使われます。ただし、古代漢語の「少年」は「若い男」という意味でした……つまり、その意味の「少年」を日本では学んだことになります。

中国では普通に使われている「少男」が何故、日本では使われなかったんでしょうか。
私には正解は分かりませんが、納得できそうな説があります。それは次のようなものです。

日本語に「少女」があって「少男」がないのは、日本語の「男」は人間を象徴/代表する存在として位置づけられ、従って「少年」などの性別を超越した表現は「男」を意味し、わざわざ「少男」と表現する必要がなかった。
他方「女」は「性的要素」を強く意識した意味を含み、それ故に特別視・区別された歴史的背景、ある意味、性差別的な社会構造の中にある。それ故に「少女」、「女人」などの言葉が、「男」との単なる対比ではなく、性差別的に使われたと言える。
(私は、個人的には、宗教が色濃く反映されていると考えています……これは中国とは異なる歴史的背景です)

ただし、日本でも法律上(少年法)では、「少年」は20歳未満の男女を意味します。


【ご参考】
日本の祝日「こどもの日」は男尊女卑の象徴!?

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