これは3月8日に偕楽園で撮った写真ですが、「カラスの行水」は「夏」の季語なんですね。
昨日、国際競争力に秀でた会社の総経理とお話させて頂きました。
中国ではスマホ業界などで大きく業績を伸ばし、車のEV化による将来の市場拡大を期待している会社です。
対応速度
ビジネスにおける対応と決断では、中国の会社は速く、日本の会社は遅すぎるということは何年も前から一般的に認識されておりますが、彼も、この件で中国人に日本の会社が馬鹿にされていることを懸念しておられました。変化の速い業界にいる彼の会社でも遅いそうですので、対応速度と国際競争力は、あるいは、比例しないのかもしれませんね…う~ん、比例しそうな気もするのですが…
例えば、Foxconn(フォックスコン)は、携帯電話とスマホ業界へのOEMとEMS供給で飛躍的に大きな地位を築きましたが、その成功の背景には、精度の高い金型製造期間の大幅な短縮をフォックスコンが実現したということがあると言われております。
変化の速い業界への対応速度を大幅に改善することによる成功と言えそうです。
それとは異なり、対応速度を上げて問題を起こす場合もあります。
色々な分野で、開発速度を上げるために、安全性や機能性を充分にチェックせずに市場に製品を出してしまい、その結果、問題が発生してしまうということも珍しくありません。
チェックを充分に行うということは、それだけ時間が掛かるということです。
つまり、日本の会社は、そのような確認を、中国の会社以上に、細部に至るまで行っているために、対応速度が遅いという結果になっているとも考えられます。
しかし、対応速度を上げて問題が発生するリスクを解消できるのであれば、対応速度の改善は、企業の市場展開、利益改善及びリスク軽減に大きく貢献します。
中国人の意識構造の変化
彼の判断では、中国はGDPで日本を大きく超えているだけではなく、技術の面でも精神的な面でも既に日本を超えており、中国人たちは日本を見下してさえいるそうです。そのことを分かっていない人々が日本には多いと彼は懸念しておられました。
私も、近年、大都会に住んでいる中間層の上クラスの中国人たちの意識構造が変わってきていると感じております…日本だから上という短絡的な意識は薄れ、中国には日本より優れたものが沢山あるという意識が強まってきています。
彼らは、自分の国に対する自信と誇りを増幅させてゆきそうですね。
中国は米国を超える
彼は、中国は技術の面でも、いずれ米国を超える、あるいは、既に超えていると考えておられます。中国の技術躍進には、外から見ている者にとっては意識が追い付いてゆかない程の凄さがあるのかもしれません…まるでジェットコースターに乗った感覚のようなものでしょうか(^-^;
確かに、コンピューターや宇宙開発技術などの最先端の科学技術で中国は頭角を現してきております。
他方では、あれだけ技術の発達を遂げているにも拘わらず、何故、自動車製造では遅れをとっているんだという苛立ちが中国人にはあります。
思いますに、中国の技術には、独自の土壌で研究開発されて発展したものは多くはなく、特定分野の先端技術を海外から導入し展開してきたという背景があるのではないでしょうか。
そのために、科学の先端技術と多様な分野での独自の技術との間には、大きな落差があるのではと推察します。
中国は米国を超えているのか、超えてゆくのか、私には分かりません…判断するには考察すべき面が多すぎます(^-^;
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