浄蓮の滝⇒観音温泉⇒柿田川湧水群

11/12/2018

旅行

先月末に、東名沼津インターを降りて、そして国道414号を走り、歌手の石川さゆり「天城越え」でも有名な「浄蓮の滝」経由で、伊豆下田の秘湯「観音温泉」に行ってきました。

観音温泉に一泊た翌日は、三島に戻り、「柿田川湧水群」を散策しました。

(掲載の写真はクリックしますと拡大されます)

伊豆半島の地図
伊豆半島の地図(中央の赤い現在地が浄蓮の滝)
下方に見える緑色の県道15号線から下田側に
3キロ入った場所に観音温泉があります。
観音温泉は、この地図上では表示されていません。
国道414号側から見下ろした浄蓮の滝
国道414号側から見下ろした浄蓮の滝

浄蓮の滝は、1万7千年前(縄文時代の始まりより約2千年早い)に火山の噴火でできた滝だそうです…気が遠くなるような長い歴史のある滝なんですね。

階段を下りて行く時に撮った浄蓮の滝
階段を下りて行く時に撮った浄蓮の滝

かつて、滝の付近にあった浄蓮寺というお寺が名前の由来だと言われています。

石川さゆり「天城越え」の碑
石川さゆり「天城越え」の碑
浄蓮の滝
浄蓮の滝

高さ25m、滝壺の水深が15mという日本の滝百選の一つです。

水深15mの滝壺
滝の主と言われた女郎蜘蛛の伝説
滝の主と言われた女郎蜘蛛の伝説

ニジマスと清流の女王と言われるアマゴ(鱒の一種)が放流されています。
釣りは有料です。

ニジマスと清流の女王と言われるアマゴ
ニジマスと清流の女王と言われるアマゴ
(鱒の一種)が放流されています
ワサビ畑
清流に沿ったワサビ畑

枯れ葉が落ちて、ちょっと褐色がかってますが、清流に沿ったワサビ畑です。
伊豆半島の名産物ですね。

さて、浄蓮の滝に別れを告げて、国道414号(下田街道)を下田方面に向かって進みます。

途中で、直進が県道14号になり、国道414号は右折する箇所が現れますが、右折して国道414号を辿りますと、待避所以外では対向車との擦れ違いが出来ない狭い山道となってしまいます。

それを避けるためには、右折せずに、直進して、しばらく県道14号を走り、途中で右折して、国道414号に戻ります。
これで、狭い山道を避けることができます。

国道414号をひた走りますと、県道15号が右手に現れますので、右に曲がって県道15号に入ります。

県道15号を少し走りますと、左側に観音温泉への表示が出てきます。
そこから細い登り路が目的地まで3キロ続きます。
対向車に出会わないことを祈りたくなります。

後で聞いた話では、イノシシやシカが出るので、夜道は注意しなければ、そのような動物を轢いてしまう危険があるそうです。

観音温泉へ3Kmの細い道
3㎞続く観音温泉への狭い登り道

ラッキーなことに、一度も対向車に出会うこともなく、超軟水でアルカリ性単純温泉の観音温泉に到着です。

観音温泉
観音温泉 左奥が受付(チェックイン)です
右の建物が宿泊したピグマリオンです

創業者(現女将の父君)が、夢に現れた観音様のお告げに従って掘り進めてゆく過程で観音像も出てきたということが、名前の由来なのだそうです。
(上の写真の中の観音像は、出土した物ではありません)

ピグマリオンの建物
ピグマリオンの建物
ピグマリオンの入り口
建物の中は瀟洒な造りです
ピグマリオンの広間
ピグマリオンの広間
廊下に飾られた生け花
廊下に飾られた生け花
客室
客室スタンダード(内風呂付で一番安いタイプ)
部屋の瀟洒な窓から見える外
部屋の瀟洒な窓から見える外
石造りの内風呂
石造りの内風呂
外に面した窓側にありますので、
とても気分良く楽しめます。

共同浴場は二カ所で、庭を跨いだ離れになっている場所と、外を数分歩いた所にあります。
外を歩いてゆく風呂は、冬の時期には勘弁してよということになるかもしれませんね。

脱衣所
離れの風呂場の脱衣所。清潔な感じです。
洗い場
洗い場も清潔な感じがします。
写真のイメージに拘ってはイケません(^-^;
共同浴場
お風呂ですが、写真のイメージとは異なって
木造りで、とてもキレイなお風呂です。
ヌルヌルする泉質ですので、浴槽内で滑って
転ばないようにする注意が必要です。
露天風呂
綺麗な露天風呂です。
ピグマリオンのお食事処
ピグマリオンのお食事処
ピグマリオンの料理例
ピグマリオンの料理例。
こんな感じの夕食で美味しかったですね

観音温泉は自家農園を持っており、四季折々の新鮮な野菜を食べさせて下さるそうです。

観音温泉では、pH9.5、硬度0.7の長超軟水という泉質を広く役立てるために、飲料水としてボトリングしたり、化粧品に利用したりしているそうですね。

ボトリングした温泉水は飲みやすかったですね。
紀州産の梅を温泉水で処理して造ったという梅干しも頂きました…美味しいかったですよ…
う~ん、その処理の所為で美味しいのか、そこまでは分かりませんでしたが…

夜中の2時過ぎに目が覚め、風呂にでも入るかと思い立って、外に出て驚きました。

満天の星です!
一つ一つの星が大きく見えて、落ちてくるんではないかと思ってしまうような近さを感じたのです。

お風呂に入るのも忘れて、ただただ、ジーっと夜空の星たちを眺めていました。

写真を撮り切れずに残念ですが、ネットで例になりそうな写真を探しても見つかりませんでした(-_-;)

満天の星たちを眺め過ぎて首が疲れ、地面に目を落としますと、自販機の前でうずくまっている丸々と太った猫が目に入ってきました。

居着いた野良猫
居着いてしまった野良猫

餌をあげたために居着いてしまったそうです。

内風呂を含めた三カ所の風呂に数回入って感じたのですが、お湯の温度は低目ですね。

温泉の貯蔵タンクでは、55℃程度あるそうですが、お風呂では結構温度が下がっていて、ちょっと温すぎる感じがしました。

翌朝、玄関を出て、車を取りにゆく途中で、見た事はあるが名前が思い出せない動物がいることに気付きました。

ミーアキャット
二匹いますが、
もう一匹は左の枯れ葉の位置です

アフリカの中南部に分布するミーアキャット(スリカータ属スリカータSuricata)です…後で調べたんです(^-^;

餌は、昆虫、クモ、サソリ、多足類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類、植物の茎、芽、根、果実などだそうです。
サソリの毒に対して耐性があり、サソリも食べてしまうそうですから、凄いですよね。

ミーアキャット
ミーアキャット

立ち上がってキョロキョロして、敵を警戒するのだそうです。

もう一匹のミーアキャット
小さな小屋の屋根を一心不乱に引っ掻いている
もう一匹のミーアキャット

急ぐ旅でもないので、暫く、ミーアキャットの仕草を楽しみました。

事務所にはいるか迷っているミーアキャット
引き戸の向こうは事務所です
自由に出入りできるようになってます
入ろうかどうしようか迷っている様子です
腰掛けて一休憩のミーアキャット
立ち続けて疲れた所為か、
腰を下ろして一休みですね
恥ずかしそうにこちらを見るミーアキャット
見詰められ過ぎた所為か、恥ずかしそうに
こちらを見ているかのようなミーアキャット

さて、きりがないので、ミーアキャットに別れを告げ、元来た道を引返して三島を目指します。
目的は、柿田川湧水群の散策です。

柿田川湧水群への地図
現在地から柿田川湧水群への地図
柿田川公園
柿田川公園の入り口

到着です。
住宅地開拓が急速に進み、このままでは柿田川湧水群も住宅地開拓で荒らされてしまうという危機感から、湧水群の一帯を公園にしてしまったそうです。

湧水の図解
柿田川湧水の図解

上の図は、柿田川湧水群がどのようにして発生しているかの図解です。

要するに、富士山の雪解け水や上流に降った雨水が地下水となり、富士山麓に吹き出てきいるという図解です。

第一展望台から見た湧水
第一展望台から見た湧水
右側の島状に広がっている部分で
水が湧き出ています。
左側の黒っぽい塊は、アユです
アユの大群
上の写真のアユの大群の部分を拡大しました

狩野川で生き残ったアユがこの地に来て、産卵するんだそうです。
暇そうにしていた案内人が、上の写真に写っている群れで5,000匹はいると話してくれました。

別な場所の湧水
別な場所の湧水。
写真中央の濃い灰色の部分です

湧水群と言われるだけあって、湧水の箇所は色々な場所にあります。

製紙工場が井戸として使っていた跡
昔、製紙工場が井戸として使っていた跡
今でも水が湧き出ています。
湧水の流れがつくる小川
湧水が作り出す小川。この流れが集まり
大きな川の流れになってゆきます。
飲料水用の水門
湧水は飲料水用にも供給されています
湧水の大きな流れ
湧水がこんな大きな流れになります

さて、柿田川湧水群を離れて帰る時間となってきました。東名高速で帰りますので沼津インターに向かって出発です。

ところが、途中で右折する場所を間違えて東名高速に乗れず、暫く、うろついたのですが、そのお蔭で、富士山の写真が撮れました(^-^;

雪を頂く富士山
雪を頂いた富士山

往路の東名高速で、足柄山SAに近づく頃に富士山が綺麗に見えましたので、足柄山SAに寄って写真を撮ろうとしたのですが、雲が掛かってしまい、撮れなかったのです。

その後もチャンスが無かったのですが、うっかりミスが幸いして、最後のチャンスに恵まれました(^-^)

満足のゆく一泊二日の旅行も無事に帰宅できたことで終りです。

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