古い友人二人と焼き鳥屋で旧交を温めました…
かつての仲間の近況も然る事ながら、中国の話題にも花が咲きました。
彼らは、海外の経験を豊富にもっていますが、中国の経験はありません。
従って、彼らの中国観は報道を通してのものです。
それは、彼らの中国観が日本の中国報道を象徴している…つまり、日本では中国に関する報道がどのようになされているのか、その一端を感じさせるものです。
政治面は置いときましても、ある意味、驚いたことは、食べ物に関することです。
私が、
「上海に遊びに来てくれよ」
と言いますと、
「行くのはイイが、我々が食べられる物はあるのか?」
と彼らに言われてしまいました(>_<)
私は上海に7年間住んでいて、その期間中は、中国の水・肉・野菜・魚・油・牛乳・タバコなどが自分の体に入っています。
彼らは、それを知っているのですが…(-"-)
しかし、私は彼らを非難するつもりは全くありません。
数年前に、会社を経営している中国人二人と会食した際に、彼らに、中国製の牛乳とタバコは中味が信用できないので買いませんと言われたことがあります。
私は少々ムッとしました…何故なら、私は、中国のタバコを吸い、中国の牛乳を飲んでいたのですから(-_-;)
中国人自身が、自国の食品・嗜好品などだけではなく、中国製の商品全般に対して大きな不信感を抱いているのです。
それは変だろう…中国製の商品が氾濫しているのだから、と仰る方も少なくないでしょうね。
そこが中国社会経済構造の特殊性です。
基本的に、中国製の安い商品は豊かではない中国人達が買い、裕福な中国人達は外国の有名ブランド品や中国製であっても外国の有名ブランドが品質を保証する、つまり、有名ブランドが冠されている商品を買います。
この特殊構造が、何故、日本製品が中国で日本の値段の2倍以上もする価格で売れるのかという疑問に対する答えです。
中国も工業技術では世界の先端を走っている、あるいは、先端に近づいている分野があることも確かですが、こと食品関連になりますと、中国国民の信頼を得られるまでには、まだまだ時間が掛かりそうですね。
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