降水量と日照時間を見てますと、集中豪雨が見えてきます

10/24/2020

自然 政治

首が長~く伸びたキバナコスモスと蜜を貪るハチ
首が長~く伸びたキバナコスモスと蜜を貪るハチ

降水日数

私だけの印象に過ぎないのかもしれませんが…今年は梅雨が長かっただけではなく、全体的に雨の日が多いのではと思うのです。
そこで、実際に雨が降った日数を調べてみることにしました。

降水日数とは,日降水量が1ミリメートル以上であった日数で、雪も含まれるそうです。
降水日数の資料は総務省統計局の『統計でみる都道府県のすがた 2020』にあります。

しかし、『2020』とありますが内容は2018年会計年度のもので、これが最新の資料とのことですので、残念ながら、自分の印象を質す統計には出会えませんでした。

因みに、2018年度の全国平均降水日数は、117日になり、一番多かった県は石川で185日、一番少なかった県は広島で81日ですね。

石川県と広島県では年間降水日数に100日以上も差があるなんて凄いですよね。
視点を追加して、次の見出しで言及します降水量も含めて比較しますと…

降水日数:広島県は石川県の約44%
降水量: ー 同上 ー の約63%
となりますので、広島県の方が集中的に雨が降っていた(豪雨?)ということになります。

年間の降水日数が100日を切っている府県は11もありますので、雨の日が少ない地域に住みたいと思っている人にとっては選択の余地がありそうですね(^-^;

次の表は、2018年度の日本の都道府県降水日数と多い順番です。

2018年度の日本の都道府県別降水日数統計
(総務省統計局)
2018年度都道府県降水日数の順位
2018年度都道府県降水日数の順位

日照時間と降水量の関係

降水日数の統計資料を探している時に目に入った降水量と日照時間に興味がそそられて覗いてみることにしました。

参考資料は国土交通省気象庁の次の統計です。
なお、気象庁の平年や偏差の基準値は、1981年から2010年までの平均値です。
日照時間:
 『【偏差】 年ごとの日照時間 平年比(%)』(1945年ー2019年)
 『【偏差】2020年 3ヶ月ごとの日照時間』(2020年9月まで)
 ★日照時間とは直射日光が地表を照射した時間。
降水量:
 『日本の年平均降水量偏差(mm)』(1898年ー2019年)
 ★気象観測所のなかで長期間の観測をおこなっている51地点

日照時間は雨が降った日、降らなかった日とは直接的に関係しませんので、降水日数とは連動しません。

過去10年ごとの日照時間(平年比%)
過去10年ごとの日照時間(平年比%)
過去10年ごとの降水量偏差(mm)
過去10年ごとの降水量偏差(mm)
残念ながら、気象庁のサイトで2020年降水量の資料は見つけられませんでした。

上の統計を見てみますと、2019ー2010年間の降水量は大幅に増えています。
それによって、年間の日照時間は少なくなっているのかと思いきや、東日本と西日本は増えてきています。

これは何を意味するかと考えますと、梅雨前線や台風などの影響による季節的、地域的な集中豪雨があったということになりますね。

2010年から2019年までの降水量偏差(mm)を年毎に見てみますと…

2010年から2019年までの降水量偏差(mm)

毎年基準値以上で、しかも、大幅に超えている年がこの10年間で7回もあります。
そして、日照時間は減っているのではなく増えているのですから、この10年間には短期間(数日間)の集中豪雨が予想される傾向にあったと言えますでしょうね。

水害が発生した際に当局は「予想を超える豪雨のため…」と言いたがるようですが、う~ん、本当に予想できなかったのかなあ~と疑念を抱いてしまいます。


【ご参考】
★ 関宿城とスーパー堤防

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