椿イズヒグラシ |
今回の一時帰国では、公私にわたって真面な活動をしようと思っていたのですが、何故か、思うようにはならない人生を象徴しているかのような事態になってしまいました(-_-;)
年末頃から発生し始めた症状ですが…
長く椅子に座っていた後で立ち上がりますと、右足側面…腰の付近から足首まで…が酷く苦しくなり、10分ぐらい立っていますと苦しさが消えてゆくということが繰り返しありました。
それでも、1月後半からは、違和感はありましたが、その症状自体は治まってきたのです。
まあ、帰国したら治るだろうと安易に思っていたのですが…
酷すぎる苦痛に耐えながら車を運転して自宅に帰ったのですが、部屋で休んでいても治まりません。
堪らず、妻に頼んで地元の整形外科に連れて行ってもらいました。
混んでいて待ち時間が長いことで有名(?)な地元の整形外科病院なのですが、午後に受付ける病院には限りがあり、選びようもありません。
私の無様に歩く姿を看護士が見兼ねて、車椅子の使用を勧めてくれたのですが、何しろ、座ると苦痛が更に酷くなりますので、壁に寄り掛かって立っているしかありません。
苦痛で顔が歪み、うめき声を抑えようとしても漏れてしまいます(>_<)
うめき声を上げても苦痛が和らぐ訳ではないのですが、何故か出ます(-_-;)
とにかく、苦痛に耐えて待つしかありません…
人間の感覚には、慣れて無感になる(麻痺する)部分もあるのですが、苦痛には慣れるということがありませんね(-_-;)
身体に対する警告なんでしょうね。
苦痛にうめきながら2時間近く待ったでしょうか…漸く自分の番がやってきました。
兎に角、早く鎮痛剤が欲しいのです。
私の症状の説明を聞いた医師は「直ぐに腰のレントゲン写真を撮って下さい」と言います…エーッ、また待つの!?とギョッとしましたが、まあ、それを見なければ診断できないという訳です。
何故か、レントゲン写真の順番待ちは10分程度で済み、レントゲン写真の台の上で、あっち向いて、こっち向いてなどの指示に苦痛を堪えて対応し、終わって間もなく診察室に呼ばれました。
医師は、その写真を診て、
「ヘルニアのように思いますね。MRIを撮らなければ決定的なことは言えませんが…」
「この病院ではMRI順番待ちの人が多くて日数が掛かりますので、他の病院を紹介します。その病院では、2~3日以内に撮ってくれるでしょう」
「紹介状を出しますので、明日行って下さい」
と言います。
「先生、明日は都合が悪いのですが…3日後になりませんか」
「どうして?…重要な予定でもあるのですか」
「明日は、妻と温泉にドライブする予定なんです」
「エーッ、温泉旅行!?…そりゃあ~、奥さんが楽しみにしている旅行をキャンセルすると尾を引きますから…それは分かりますが…でもね、ヘルニアは温泉で温めると酷くなります…のたうち回ることになりかねませんよ。行くなとは言えせんがね」
呆れ顔をした医師は、私はよほどの恐妻家だと思ったかもしれませんね(^-^;
それだけ脅かされますと、さすがに、怖気付きます(-_-;)
「先生、分かりました。旅行はキャンセルします。明日、病院に行きます」
「そうですか。その方が良いでしょうね」
ということで、座薬は1日3回までと医師に言われた処方箋を薬局に持って行きました。
一つは、ロキソプロフェンで、もう一つの座薬はボルタレンです。
実際に受け取ったものは、どちらもジェネリック医薬品です。
薬剤師には、二種類を併用せずに、どちらか一方を使用するようにと言われました。
ところが、朝昼夕食後と指定のある鎮痛剤(ロキソプロフェン)を飲んでも苦痛は治まりませんでした。
医師は併用するなとは言ってませんでしたので、堪え切れずに座薬(ボルタレン)も使って、漸く薬が効いてきたという感じでした…それでも、なんとか耐えらえる苦痛のレベルまで落ちたという感じで、苦痛自体は治まりませんでしたね。
翌日も症状は緩和されず、二種類の鎮痛剤を使用していても、椅子に座ったりしますと、苦痛が増幅されます。
紹介された病院へ車で行く際にも、乗車時間50分程度が酷く苦痛でした…助手席で低くうめいていました(>_<)
到着した病院内では、看護師が勧める車椅子を断って、足を引き摺る無様な姿で歩きました。
受付を済まし、整形外科の待合室で待っていましたが、紹介状の効力はなく、延々と待ち続けます。
徐に、初診の方へという案内を見ますと、紹介状が無いと初診の受付は難しいようなことが書かれています…しかも、紹介状無しの初診料は7300円!?とあります。
なるほど、こちらの外来患者の殆どは紹介状ありの人たちなんです。
つまり、紹介状は、7300円が免除される効力を持っている程度なんですね…それが、後で、実感させられたのですが(-_-;)
酷い苦痛に耐えながら、何とか10時過ぎから12時過ぎまで待ち続け、漸く12時20分ごろに名前を呼ばれました…ホットした嬉しさ感じましたね。
ところが、私の名前を呼んでいる場所は診察室の方ではなく、受付の方でした。
何だろうと思いながら、足を引き摺って受付に行きますと、
「〇〇さん、診察までに今から2時間以上待つことが分りましたので、食事にでもいらして下さい。順番が近づきましたら連絡しますので、携帯電話番号をこちらに書き留めて下さいね」
と受付嬢に言われてしまいました(-"-)
それなら、もっと前に知らせてくれと思いもしましたが、う~ん、事前に知っても喫茶店で座っているわけにもゆかず、立ちんぼでうめいているだけですから、まあ、意味がありません(-_-;)
レストランへの往復だけでも時間を潰せますので、食欲は無くても病院内のレストランへ行き、座ったり立ったりの行儀の悪い食べ方をして昼食を済ませました。
戻ってみると待合室は空いていましたので、長ソファーに横になって待つことができました…それでも苦痛は続いているんですが、立ちっぱなしでは疲れもします(-_-;)
14時半ごろになって漸く電話が掛かってきましたので、受付の方へ歩きますと、
「あっ、いらしたんですか。診察室の待合室に入ってお待ち下さいね」
と受付嬢に言われて、苦痛と疲れがごちゃ混ぜになった体を引き摺って狭い待合室に入りました。
更に待つこと30分、やっと名前が診察室内から呼ばれました。
診察室内で、若い医師に症状の説明をし、MRIを撮ることが目的で紹介されましたと伝えます。
「こちらの病院では2~3日以内に撮って下さると言われたのですが…」
「2~3日!?それは無理でしょう。3週間程度待つのが一般的ですよ」
「エーッ、そんな…紹介して下さった先生は、確かに2~3日以内と言っていましたよ」
(だから来たんですとまでは言えません)
「う~ん、ちょっと予定を見てみます」
と医師は言ってパソコンとにらめっこしています。
話が違うじゃないかと腹も立ちましたが、
「貴方はラッキーですねぇ~。明後日空いていますよ」
と医師に言われて、思わず、
「じゃ、直ぐに予約を入れて下さい!」
と力強く言ってしまいました(^-^;
「ヘルニアに特徴的な症状が出ていない部分もありますが、ヘルニアではなくとも神経を潰してる箇所があるケースもあります。MRIを撮ってみると原因が分かりますよ。その結果は6日後ですね」
という医師の言葉に、なんで6日も結果を待たなければならないんだよ!と文句を言う気力も失せて、分かりましたとだけ言って帰ったという次第です。
薬の処方はありません。鎮痛剤を飲んでいるだけです。
余談ですが、妻の話では、最近の医師は、診察中に患者を(診ているではなく)見ている時間よりパソコンを見ている時間の方が圧倒的に長いと言われているそうです。
言われてみますと、確かにそうですよね。
まあ、パソコンに診断内容を入力することで忙しいんでしょうが、それはカルテに記入するよりも時間が掛かるということもないと思うのですが…
患者に話す時も、患者を見るのではなく、パソコンの画面を見ながら話しているという状態が珍しくありません(-_-;)
さて、そのMRIというものですが、初めての経験です。
核(水素原子)磁気共鳴の物理現象を応用して、人体の断層撮影や含有物質の同定を行う方法と規定されています。
長い筒の中での撮影中に何種類かの音がやかましく聞こえる理由は、磁気共鳴の物理現象を応用するせいで出る音なんだそうです。
狭所恐怖症の方は、初めから終わりまで目をつむっていれば何とかなりそうな気もします。撮影時間は15~20分と言われました。
MRIはCTと比較しても優れもので、次のようは利点が挙げられています。
- CTではX線を使うが、MRIは大きな磁石による強い磁場とFMラジオに使われているような電波を使って画像を得る。
従って、MRIは放射線による被ばくがない。 - MRIはX線を使うCTと異なり空気による画像への悪影響が全く無いため、頭蓋骨に囲まれた脳や脊髄などの診断に適している。
さらに薬 (造影剤) を使わずに主な血管の画像が簡単に得られる。
苦痛の酷さは鎮痛剤で治まってきましたが、ちょっと長めに歩きますと苦痛が酷くなりますね。
診断結果が出るまでは、先の見通しが立ちません(-_-;)
PS.(2019年2月21日)
診断結果は、椎間板ヘルニアと部分的な 腰部脊柱管狭窄でした。
医師が私の足を様々な角度に動かして痛みが走るかをチェックしたのですが、二つの原因に特有の痛みが発生せず、状態は酷くはないとの見方も出来ますので、薬を服用して改善するか否かを1か月後に判断することになりました。
処方された薬です…こんなもので状態が改善されるのだろうかという不安な気持ちもあります。
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