中国の空母「遼寧」 |
何かの件で、外国が日本政府の不興を招いた際に、日本政府の高官は「遺憾である」とのメッセージを当外国政府に対して送ることがあります。
しかし、当の外国が確信犯であれば、日本の「遺憾」という言葉は全く意味をなさないものとなります。
独立主権国家が「遺憾である」と他国に対して伝えたとするなら、それは明確な意味を持ちます。
それは、他国が現状を改善しないのであれば、最終的には武力に訴える可能性もあるということを含意するからです。
ところが、日本の場合は、遺憾であると他国に伝えても、その他国は「ふ~ん、だからどうだってんだ。日本政府の感情なんて我々の戦略には関係ないよ」と内心思うだけです。
精々、テーブルに就いて交渉や話合いに応じる素振りを見せるだけで、実際には、時間稼ぎをするだけです。
それは何故か?
彼らは、日本は最終的にも武力攻撃はしてこないと信じているからです。
彼らは、徐々に事実を積み上げてゆき、ある時点で、日本に現実を突きつけて、もう後には引けない(つまり、日本がその現実を受け入れなければ武力衝突も辞さない)と脅して、日本に譲歩させようとする確信犯なのです。
そのような外国の確信犯に対して日本政府が基本的に出来ることは、腕をこまねいて状況を注視して、「遺憾である」と宣い、話合いを申し入れることだけです。
世界の数ある国の中でも、国力に限界があり、大きな戦力を持てない国が殆どです。
それらの政府には、日本は腑抜けに映るのでしょうね。
【追記】2023年9月10日(日)
中国の初空母「遼寧」
中国人民解放海軍の初空母となった「遼寧」(上部の模型写真)も、ソビエト連邦崩壊後ウクライナに建造途中で放置されていた空母アドミラル・クズネツォフ級の2番艦「ヴァリャーグ」を、中国人民解放軍海軍のペーパーカンパニーが海上カジノに改造すると偽り(ただ同然で)購入し、2005年に改装し空母化したものだそうです。
「遼寧」に改装するために曳航される空母「ヴァリャーグ」 |
乗りものニュース
『「空母1円で買いませんか」実は多い事例 マンガみたいな「マイ空母」は可能なのか 国家がやった例も!? 斎藤雅道(ライター/編集者) の意見』より引用
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