つまり、こう言われるのです…
貴方は日本人なので日本を擁護する立場にあるから、そう言うのでしょうと…
個人個人の認識は宗教的な世界と共通する面が強いですよね。
自分自身で検証できる能力がなければ、他人が言うことを素直に受け入れられない場合が多いです。
たとえ、言われたことが論理的に妥当であったとしても、忍耐強くその論理を辿ることを
しません。
さて、本題ですが、たまたま本屋で見つけた『アメリカが隠しておきたい日本の歴史』という英文と日本文で併記された本に関する話題です。
(個人的には日本文で書かれた内容の方が親切で分かり易いと思います)
出版社はハート出版で、価格は税抜きで1,500円です。
この本を執筆された方は日本人ではなく、更に、掲載されている参考文献は、帰化された呉善花氏を除き、全て日本人以外の著者の本です。
これらの点が大変興味深いところです。
この本の内容は、私は大変良くまとめられていると感心しました。
日本人は自虐史観を捨て去るべきだという言論がポピュラーになってきましたが、それはそれで大変良いことだと思います。
ただ、相変わらず米国は別だという前提が一般的には崩れていないと思っています。
更に、日本人同士で自虐史観を捨てることが出来ても、自虐史観の前提は対外的なものですので、海外で日本の歴史上の行為を良い意味で見直そうという機運が高まりませんと、民族主義の高揚にしかならず、それが対外的な対立を深めてしまう恐れにもなりかねません。
かといって、日本人が声高に日本の歴史の見直しを要求しても、効果は部分的なものでしかないかもしれません…
逆に、反発を買ってしまう可能性も高いと言えます。
やはり、日本の近代・現代史を、現在の政治的な局面に立脚して私利私欲で捉えるのではなく、科学者として幅広い視野をもって実証的に論理的に捉える海外の人物を日本国がフルサポートする必要性が益々高まってきていると思われます。
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