ビジネス上で円安が良いのか円高が良いのかは、企業によって判断が異なるでしょうが、上海で日本への輸出の仕事をしている私にとっては由々しき問題です…
何しろ、今朝のICBCのレートは17.257元/円ですから…
今年、円の最安値を更新しました。
昨年12月30日の17.324元/円をも越えて行きそうです…
一昨年2012年の6月頃は12.40元/円程度ですから、中国の日系の企業は何もしなくても本社換算でコストは39%も上がってきたことになります。
これでは、駐在員の数を減らそうとするでしょうし、中国国内調達を日本からの調達に切り替える検討とか、慌ただしく会議が増えていると思います。
中国の輸出企業は打撃を受けている筈ですが、問題は総売り上げの80~90%が輸出という加工成形業者が多いということです。
金型を伴うこの種の業界では、一旦、取引先との商売が止まると殆ど戻ってはこないという難しさがあります。
つまり、価格が合わなくなり商売を止めるなら、同時に新たな商品/取引先を開拓しなければ、会社自体が全ての商売を止めざるを得なくなってしまいます。
中国の現代市場では未だ、中国資本の企業が本格的に輸入攻勢に晒された経験がない筈です…
まあ、最初から晒されていたと言えなくもないでしょうが、意味合いが異なります。
輸入攻勢で、中国企業は付加価値を上げて打たれ強くなるか、あるいは、経営者たちが逃げ出すか…
彼らの多くは逃げ出すだけの資金を既に溜めているので、実は厄介なように思います。
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