上海から

12/22/2012

国際政治 中国 日常

Chinaのロゴ


まったく上海からアクセスが出来なかったGoogleのブログに初めてアクセスが可能になりました。

サイトで紹介を受けたBlueSurfaceのVPN(Virtual Private Network)を利用させて頂いています。
1週間の試用期間で、試用して問題がなければ半年間の契約を行おうと思っています。

もう一つの方のWordPress.comのブログにもアクセスできるようになったのですが、どういうわけかログイン方法が分からず(笑)、どちらかと言えばアクセスがしずらいGoogleのBloggerとなった次第です。

まあ、本当に久し振りの投稿ですね。
それまでに書きたいと思ったことが沢山あったように思ってましたが、いざ、書けるとなると、何から書いてよいものかと思案してしまいます(笑)

日中関係は、なんて考えましても、情報の殆どはニュースや他の人から聞いた話ですので、まあ、新鮮味はありませんね。

自分が直接感じましたのは、
日系の会社が多く入っているビルや日本人が何人も入っているマンションのロビーから小さな日本の国旗だけが撤去されていることに気付いて、日中関係は悪化し続けているような気分になった程度ですね。

また、私が売込むために訪問した会社が、最近、日系の自動車関連業者対する販売をすべてキャンセルしたと言っていたことが印象的です。
共産党員たちの指導が入っているんでしょうね。

新規に中国のローカル企業に日本製品を売り込むことは難しくなっています。
130社以上にアプローチしていますが、なかなか会ってくれません。

日本製品は買わないとハッキリ言う会社の人もいます。

しかし、だからと言って、
ビルの警備員たちや店員やタクシーの運転手達の対応に変化があったということは感じませんね…
鈍感なのかもしれませんが…(笑)

多くはないですが、何人もの中国人たちと接しています。

面白いことは、一般の方々は
日本でも大々的に報道される共産党大会というものを良く知ってないということです。
いつ開かれるのかすら知りません。

まったく興味がないと口ぐちに言います。
中には共産党員だという人もいますが、その人ですら開催日を知らなかったんです(笑)

中国政府が如何に苛立っているかもわかるような気がします…
ですから、センセーショナルな行動をほんの一部の国民に起こさせて、庶民の意識を刺激
するという手段をとるのでしょうね。

話を聞いていますと、多数の庶民たちは、政府が如何に汚職まみれか知っているようです。

ただ、完全に近い既得権勢力の社会体制(まあ、日本もそうですが)になっており、対立者を暴力的に排除しますので、庶民たちは、無視を決め込むのが一番と思っているのでしょう。

最近の美国の報道によりますと、中国政府は密かに、大学生に布教活動をしている外国教師の完全排除を行いつつあるようです。

私も大学生と交信をしていますので、そのうちに、ある外国人の先生が突然いなくなったという話が聞こえてくるかもしれません。

私個人としては、布教活動なるものは好きではないんですが…(笑)

長年中国で暮らしていて、天安門事件も経験なさっておられる方のお話が紹介されていましたが、尖閣諸島問題関連で日本が対応を間違えば日本人排斥運動も起こりかねない程の
由々しき状況であるそうです。

私には分かりません…どう考えても、日本政府がリーダーシップを発揮して問題処理ができるとは思えないからです。

私は、単純に、
日中やアジア諸国に米国の存在価値を認めさせる形で、米国によって決着させられるのだろうと思っているだけです…
そうではないかもしれませんが…

中国内では感情的な抗日がありますので、日中間の話し合いでは解決できる可能性は小さく、かと言って、他の現実的な解決方法も思い浮かびません…

まあ、尖閣諸島を中国にあげてしまうというバカげた解決方法もあるのかもしれませんが…

中国に長年住んでいらっしゃる方々のお話を聞いたり、ブログで書かれている内容を読んだりしていますと、広大な土地に考え方も風習も異なる様々な民族が住んでいる中国を良く理解して対応することが大事だという話をする方に、多くの方々はなびいてしまっているようです(笑)

そういう考え方は、私は納得できません。
非現実的だからです。

そう言いたがる日本人たちに対して、ご自分たちは日本を良く知っていると言えますか?
と尋ねてみたい気分になります(笑)

多くの中国人たちですら中国とはなんて分かっていないのに、5年や10年住んでいる一般的な外国人に分かるわけがありません。

そんなことは専門家に任せればいいことです。

英語で書かれている中国を紹介する北京大学の出版局のある書籍には、人口の70%以上が漢民族であると書かれてました。

それなら、中国は多民族国家とは言いきれません。

大学時代のサークルで、ドイツの膨大な哲学書を原語で読まずに論ずる/理解することはできないとある学生が主張したことを思い出しました。

そうかもしれない…でも、一般的には非現実的です…

何故なら、たとえドイツ語ができるようになったとしても、その哲学書が書かれた時代に生きているわけでもなく、より厳密に言うならば、その哲学者を理解する上で必要とされる本当の文化を知ることにはならないからです。

無い物ねだりをしていても、時は流れてゆきます…
自分が流れに乗れるまで待っていてくれるわけでもありません。

自分で判断し結論をださなければならない場面は、すべてが明確になるまで待ってはくれません。

などと、取り留めのない話になってしまいましたが、局面局面で日本は中国と真剣に対峙する必要があると思います。

それが、結果的には相互理解(理解というよりは、認めさせるということなのかもしれませんが)に結びついてゆくと思います…対峙のままで終わると問題ですが(笑)

横仕切り線ー無限大マーク
(2011年)

上海の一面

10ヶ月程度だけの滞在で、常住人が2,300万人もいると言われる上海を論じるつもりもありませんが、偏見を帯びているにしても、一面の捉え方はできそうです。

中国政府の現在の最大の関心事はインフレ対策です。食品物価が6月までで14.4%の上昇をしているそうです。7月には、上海の料理店の昼食弁当の値段も10元から12元に値上がりし質も明らかに落ちました。タクシーの初乗り料金も12元からから14元に上がりました。

相も変わらずタクシーの空車は多くありませんが、弁当を値上げした食堂では客の入りが極端に減っています。

周囲に安い食堂(のようなものも含め)は数多くあります…中国人が怪しい店と言う、日本の昔の路地裏の店を多少汚した感じの食べる場所も少なくありません。日本人の多くはギョッとするでしょうが、一般の中国人たちは気にも留めません(^_^)…彼等もまた、汚してゆく連中の一人なのですから。

私の感じた上海は、料理で言えば、無国籍料理みたいな存在です。アジアの代表を任ずる政府の意図(?)とは異なり、数少ない中流以上の階層では、生活文化は限りなく欧米風を目指し、圧倒的多数を占める下層階級では、古い中国式から抜け出せないでいるという感じです。そして、中途半端な階層の部分が、妙に入り混じった無頓着な生活文化を感じさせます。その混沌とした中から現代中国文化のオリジナリティーが形成されてゆくの行くのかもしれません。

上海は本当に雑多です。表面は高層ビルが所狭しと建ち並ぶ大都会です。

車優先ではありますが、交通道徳は死なない程度に守られています。確かに道を歩いていてボーッとしていますと何回でも死ねそうです(^_^) 信号が青で横断歩道を渡っていますと、大きなバスがクラクションをけたたましく鳴らしながら突っ込んできます…大変な圧迫感と恐怖感が襲ってきます…勿論、歩行者達はそのバスのために通り道を空けます…

何処の大都会でも見られる現象が上海でも見られますが、チョット違う…アダム・スミス的な政策もみられます。上海もご多分に漏れず車の洪水であり車の台数規制をやっています。ただ、チョット違うところは、低所得者を対象にやっているということです。上海で販売する車の値段を上げるということではありません。

登録ナンバープレートを月一回のオークションで売っているのです。金持ちだけが買えるのです(^_^) 3~4万元(37~50万円)という相場のようです。最近は2万元を切ったという報道もありましたが、実際はそんなに安くないと周りの中国人は言ってました。

しかし、抜け道はあります。上海の外でナンバープレートを安く取得するのです。そんな車が増えてきて当局がとった政策は、時間規制によって上海以外のナンバープレートを付けた車が通行出来ない主要道路を設けたことです。効果はあるのでしょうが、それによって渋滞が緩和されているという話は聞いたことはありません。

政策対象を低所得者に絞ることは効率的なのでしょうが、それ以外にも意味はありそうです。保険に入ってない車が非常に多いと聞きます。交通事故の被害者は補償されないケースが多いということです。つまり、低所得者が無理に車を所有することによって発生する問題と捉えられる訳です。

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