アブラゼミは卵⇒幼虫となり地中に約6年間、そして成虫となって地上で1~2週間の寿命と言われていましたが、近年の研究では成虫の寿命は1か月程度なのだそうです…虫籠で飼っても直ぐに死んでしまうケースが多く、また、鳥に捕食されてしまうケースも多いため、成虫の寿命は1~2週間という印象を持たれたのだろうと言われています。 |
SUBARUの純正オイル
種類は多くありませんが、次のラインアップです。プレミアムオイル
- SUBARU LES PLÉIADES ZERO(0W-30 A5/B5)
- SUBARU Castrol SLX Professional(5W-40 A5/B5)
スタンダードオイル
- 0W-20 ECO スバル・オリジナル
- 0W-20 GF-5
- 5W-30 GF-5(部分合成油)
そして、通常であれば、出荷時に充填されているグレードのオイルがオイル交換で使われます。
なお、販売価格では、上が高く下が低いです…つまり、5W-30のオイルが一番安いです。
XV ハイブリッド(SUBARUのサイトから拝借) |
XV e-BOXER用の純正オイル
取扱説明書の中では、上記の全てのグレード・オイルが使えることになっています。それでも、工場出荷時に充填されているエンジン・オイルは、スタンダードオイルの“0W-20 ECO”です。
SUBARUのサイトから拝借 |
従って、XV e-BOXERのエンジンの開発・チューニングには、このオイルが使用されたことになりますので、総合的にベストマッチングのオイルと言えます。
このことは、SUBARU本社が正式に認めています。
要するに、カタログや仕様書に謳われているXV・ハイブリッド車の性能を満たすためには、“0W-20 ECO”が必要なわけです。
SUBARUのディーラーには、このオイルが無い!?
先月、走行距離数1000キロ程度で1か月点検を受けました。室内でチリチリという音が多少する程度で、点検は特に問題もなく済んだのですが、エンジン・オイル交換で問題が起きたのです。
5年間の点検パックの中で指定されているエンジン・オイルは、工場出荷時に充填されてるオイルではなく、“0W-20”(下の画像)と決まっていると言うのです。
サービス課の課長代理が持ち出してきた点検パックの契約内容には、小さな文字で、交換用のオイルはSUBARUスタンダードオイルの中でディーラーが指定するオイルと書かれています…つまり、ディーラーの都合で、毎回異なるグレードのオイルで交換することも可能ということになります。
5年間の点検パックを購入する際にディーラーの営業員に、交換するエンジン・オイルは工場出荷時に充填されているオイルと同じものと口頭で確認していたので…騙された気分になりましたね。
しかも、SUBARUのディーラーは“0W-20 ECO”を置いておらず、取り寄せになり、追加料金も発生すると言います…経費節減のためだと課長代理は言うのですが…
取り寄せることは出来ると言いつつも、彼は、私の要請にも拘わらず、それでは取り寄せましょうとは言いませんでした…変ですよね。
“0W-20 ECO”の値段は“0W-20”よりも高いのですが…
それよりも高いプレミアムオイルは置かれていますので、何故、“0W-20 ECO”は置かれていないのか…不思議というよりは、意図的な何かを感じてしまいます。
SUBARUのサイトから拝借 |
SUBARUは何故“0W-20 ECO”を開発したのか?
“0W-20 ECO”と“0W-20”の違い
“0W-20 ECO”は、“0W-20”のエンジン内部の汚れにくさと排ガス対応性能を犠牲にしてまでも、低温始動性能と省燃費性能を向上させています。
そして、特徴として、燃費重視とアイドリング・ストップ車用と謳っています。
要するに、動粘度を下げるために、油膜を弱める傾向にある清浄分散剤の添加を減らしたのではと邪推するのです。
しかも、SUBARU本社の回答によりますと、API等の国際規格を取得する前提でオイル設計はなされていないそうですので、飽くまでも、SUBARU独自の責任で開発された、SUBARU以外の車には販売できそうにないオイルということになります。
因みに、“0W-20”は“ILSAC GF-5”の認定オイルですが、“0W-20 ECO”では単に“スバルオリジナル”と表示されているだけです。
万事休すで開発されたオイル!?
昔、東洋ゴム工業(現・Toyo Tire)の技術の方から聞いたお話ですが、トヨタ自動車の開発の方が、サスペンション等の調整だけではイメージする乗り心地が達成できないのでタイヤの方で何とかしてくれと依頼してくる(泣きついてくる)ことがあるということでした。
SUBARUも、XV ハイブリッド車の省燃費の向上とアイドリング・ストップ後の再始動をスムーズにする目標が、エンジン、ミッションなどの機械分野だけの調整では達成できず、それ用のエンジン・オイルの開発に頼らざるを得なかったのではないでしょうか。
しかも、短期間で開発費も掛け過ぎずにという前提があったとするなら、国際規格の認定を度外視したとしても不思議ではありません。
“0W-20 ECO”は何か変です…
SUBARU本社への質問に対する回答が変
SUBARU本体に、サイトの問合せを利用して事情を説明し、純正オイルの中で“0W-20 ECO”がカタログに謳われているXV e-BOXERの性能を得るためにはベストと判断しているのかと質問を送ってみました。
当然、メールでの回答と思っていたところに、SUBARUお客様センターの方(女性)から電話が掛かってきましたのでビックリしました。
私の説明に対して彼女は反論するでもなく、仰ることは分かりますが、SUBARU純正オイルの殆どがXV e-BOXERに適合しますので、どのグレードのオイルを交換に使うかはディーラーに任せておりますと彼女は言って、肝心の質問には答えてくれませんでした。
それ以上の回答は上司と相談しなければなりませんので、お時間を下さいとのことでしたので、それでは上司の方とご相談なさって、回答は必ずメールで下さいとお願いした次第です。
そして、メールで返ってきた回答は、彼女が電話で言ったことと何ら変わりがなく、“0W-20 ECO”がベストかとの質問には答えていません。
そこで、もう一度、SUBARUの問合せサイトから質問を送った次第です。
(これが如何に煩わしいか、前の投稿で説明しております…★ SUBARUのサイトでの問合せ方式は大変不便ですね)
適切な回答が3回目で漸く入った
4日間ぐらい待たされましたが、入ってきた回答メールには次のように書かれていました:
『SUBARU MOTOR OIL ECO 0W-20のオイルが工場充填されているエンジンの場合には、このオイルを使って開発・評価が行われており、総合的にベストなオイルだと言えます』
しかし、続けて、国際規格が取得できない云々などという否定的なことを論っているのです…これが不思議です…通常は、お客が不安がるようなことは言わないと思うのですが…
更に、国際規格が取れている“0W-20”の性能と安心感をアピールしているのです…恰も、“0W-20 ECO”ではなく、国際規格が取れている“0W-20”を使えと勧めているかのようです。
“0W-20 ECO”のエンジン保護/排ガス対策性能に不安がある?
ここからは私の推測でしかありません…勿論、私の推測とは全く関係ない裏事情があるのかもしれませんが…
- 散々交渉した結果、取り寄せることは出来ると言いながらも、取り寄せるとは言わないディーラー
- シツコク質問をして、漸く順当な回答をくれたメーカー
- 何故か、ベストとは違うグレードのオイルを推奨したがるメーカー
- 1か月点検で、工場充填のオイルは交換される
取扱説明書には1,000㎞走行まで慣らし運転が必要と明記されており、1か月点検でオイルは交換されるのですから、その期間にエンジン・オイルによるトラブルは発生しないとSUBARUは踏んでいるのでしょう。
それで…
私が1か月点検での交換に使ったオイルは、“0W-30”のプレミアムオイルです。SUBARUのサイトから拝借 |
選択理由は次の通りです。
- 前出の課長代理が、回転が滑らかになると評判が大変良いとシツコク勧める
- 2,100円の追加料金が必要だが、今回は無しにしてくれる
- エンジン洗浄力が高く、チョイ乗りに適している(これが決定的要素)
- “20”ではなく“30”というのが気に入らないが、次回の交換は半年後なので、試してみるのも悪くない
因って、エンジン内部の汚れにくさという性能には惹かれてしまいます(^-^;
さて、走ってみた感じでは、フィーリングは悪くなく、燃費も予想通り落ちますが…今回の投稿は長くなり過ぎましたので、感想の詳細は別の投稿で報告させて頂きます。
【ご参考】
★ SUBARUプレミアムオイルー“0W-30”の使用感想
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