新型インフルエンザはチェック出来るの!?

7/04/2017

意見 健康 社会問題 日常

(2009年10月30日に認めたものを記録するための投稿です)

風邪を引いて咳き込んでいる


先週の金曜日の夜から熱が出始め、翌日には、こりゃあ風邪に罹ってしまったと思いました。

不断なら医者には行かない程度の風邪でしたが、周囲に迷惑を掛けてしまう新型インフルのチェックだけはしておこうと思い、総合病院の内科に行ってみました。

玄関を入ったら直ぐに、以前は無かった細長いテーブルが置かれており、発熱のある方は…という紙が垂れ下がっていました。

もう一つのガラス扉を入った中にある通常の受付カウンターの方を覘いてみると、人(患者)がうじゃうじゃいます。

その長テーブルでは、若い男性が一人座って何やら書いています。
テーブルの上を見ると、問診表のような紙が置いてあります。

私の目的はハッキリしてます(新型か否かを確かめることです)から、端から隔離された気分ではありますが、さっそく若い男の隣に座って問診表を埋めてゆきました。

質問は体温から始まり、至って単純なもので、ポイントは「インフルエンザの検査」をしますか?という問いだけです。
“Yes”にチェックを入れて係りの人が来るのを待ちました。

係りの事務員が漸く来て、記入した問診表を手渡すと、暫くここでお待ちくださいと言い残して、アタフタと自動扉から受付カウンターの方に入って行ってしまいました。

不断の受付がある方に入っちゃいけないなんて隔離でもするつもりかなあ、などと心の中でチョットだけ悪態をつきながら待っていると、間もなくその事務員が戻ってきて、こちらへどうぞと言って玄関から外に出て行くじゃありませんか!?

オイオイ、と思いつつ付いて行くと、病院ビル側面の鉄扉を開けて入って行こうとしています。

そこから中に入ると、
細長い待合室で長椅子が対面に置かれており、それぞれにマスクをした女性が一人づづ座っていました。

面白いことに二つの長椅子の中間に150センチ程度の高さの衝立が置かれているのです。

こちらの椅子に座ってお待ちくださいと言う事務員が指差したスチールの椅子は、長椅子からは離れた奥にありました。
どう見ても簡易隔離の状態です。

そこに座ったまま暫くジーッと待っていても、看護師や検査員のような人が大きな書類や薬品ケースのような物を抱えて、一番奥にある左右の扉から時折アタフタと出たり入ったりするだけです。

“Yes”にチェック入れるんじゃなかったなあ。
これじゃ、インフルじゃなくとも此処で移ってしまうんじゃないかあ、とイライラし始めても後の祭りです。

30分も立った頃でしょうか。
医者が入ってきて長椅子に座っている一人の女性に近づいていき、何々さん、陽性でしたと言っている。
お~お、新型インフルに罹ったんだ、こっちもヤバイじゃないか…

タミフルを5日間分出しますので、熱が下がっても最後まで飲んで下さいねと医者は言っている。
新型もタミフルで良かったのかなあ、などとボンヤリした頭で聞いていると、先生、小学一年生と7ヶ月の子供がいるんですが、どうしたらイイでしょうか?
と彼女の心配する声が聞こえてきました。

そりゃあ大変だ、どうするんだろう?
と勝手に狭いマンションの間取りを思い描きながら耳をそばだてていると…
薬を飲んでいると簡単には移らないでしょう。
念のため寝室は別にした方がイイですね。
万が一、お子さんに熱が出た時は病院に連れてきて下さい。

大丈夫ですとは言い切れない医者の声を聞きながら、大きく報道された成田空港の水際作戦なるものを思い出しました。

オイオイ、本土決戦はどうなっているんだあ、とイラッとしつつも、体がだるくてウツラウツラしてきて腹が立つところまでには至りませんでした(笑)

ビロードのような深紅の花びらのマリーゴールド
マリーゴールドカメルン
その後、彼女は暫く待たされた後、処方箋・清算はその場で行われ、外に出てゆきました…
薬局に行ったのでしょう。彼女はいつ診察室で診察を受けたんだろうか…?

ウツラウツラしていたら、目の前のドアから検査員のような方が入ってきて、何々さ~んと言って近づいてきます…
男と女、その待合室には二人しかいませんので、直ぐに分かった筈なんですが…

何々さん、検体をとります…
手にはセロハンの袋に入ったエラク細長~い綿棒がある。
鼻から入れます…チョット痛いですが、直ぐに済みますからね、と言って戸惑う間も与えず、その綿棒を鼻のかなり奥まで突っ込んできた。

鼻の奥でグリグリやられるので、そりゃあヒリヒリするように痛い…
でも、直ぐには終わらなかったです。

その検査員は、検査結果が出るまでお待ち下さい、と言い残して綿棒を持って出て行いきました。

これからまた一時間も待つのかなあ~、とボンヤリとした頭で、今となってはどうでもイイことに思い巡らせながら、ヒリヒリする鼻奥を意識していました。

そのうちに本当に眠くなってきました……
ドアが開き白衣の人が入ってくる音で虚ろな目を開けると、医者が残っていた女性の傍で何やら話をしています。

ボンヤリと彼女も陽性だったんだろうなあと思いつつも、ボヤケた頭には彼らの話声は入ってこない……
気付いたら、待合室で独りぼっちになっていました。

突然、勢いよくドアが開き慌しく看護婦(師)がドアを手で押さえたままで、何々さ~ん、結果が出ましたのでこちらに来てください、と呼び掛けている。

ハ~ア、応えて立ち上がったものの、慌しさからして悪い結果だったのかなと心配になりました。

看護師に言われるままにドアを出てみると、そこは患者がウジャウジャいる一般の待合室でした。

何々さん、インフルエンザではないという結果が出ましたので、こちらの方で待っていて下さい…
つまり、インフルではなかったので隔離室から一般待合室に移動を許されたのです。

どうも腑に落ちないままソファーに座り、少しはハッキリしてきた頭で、どう考えても遣り方が変だよなあ~と思考遊びを始めました。

隔離されるのは、
問診表でインフルエンザ検査にチェックを入れた患者だけなんあんだろうなあ。
チェックを入れなかった患者は、たとえインフルエンザに罹っていたとしても、一般待合室の方に入って行くことになる。
単なる尻抜けの形式的対処じゃん。

最悪のケースでは、
インフルエンザに罹っていない人まで隔離室に2時間も一緒に置かれることで、インフルエンザを移されてしまうじゃないか!?

何を考えてんだあ~この病院は!と心の中で怒ってました。

何々さ~ん、Bのドアから入って下さいとアナウンスがあり、Bドアから入って行くと、患者達が狭い場所にひしめき合って待っていました。

そこで暫く待って、何々さ~んという声が聞こえてきたが、どの診察室からなのか判らずにオロオロしていたら、離れた場所にいた看護師が、そちらでぇ~すと 目の前の診察室であることを教えてくれました。

入ってゆくと、40歳半ばぐらいの医者が上目遣いに、インフルエンザじゃなくて単なる風邪ですねと言って検査結果の用紙を手渡してきました。
見ると、インフルエンザA型/B型とあり、どちらにも(-)が記入されていました。

先生、新型は載ってませんね!?
…ああ、この検査では新型かどうかは判らないんです。
でも、貴方はインフルエンザ自体に罹っていませんから……

じゃあ、何処で検査するんですか?
保健所ですね…
でも、今年の5月までは検体を送ってましたが保健所がパンクしちゃって、その後は送ってないですね。

とにかく、貴方は単なる風邪ですから、2種類の薬を出しておきますので…

数多い患者をこなさなければならないので、医者はそわそわして余裕がなさそうです。

とりあえず薬を飲んでみて下さい。
症状が改善されない時はまた来てください、と言われて追い出されるように出てきました。

清算カウンターに並んでいて、
アレーッ、いつもの聴診器や触診がなかったじゃないかあ…
口さえも開けて診せてない、と思いつきました。

結局、今回は病院で上着すら一度も脱がなかったのです(笑)

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